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第15話 伝説の男、わりと伝説を見る。

Author: satomi
last update Last Updated: 2025-07-21 07:55:31

 次の組み合わせはどうしよう?

 勝ち組同士、負け組同士だったらトーナメント戦みたいだし……。

 いっそのこと、勝者対敗者みたいなカードにしようかな?

 翌日

「第3試合!リルリル対ヤマタノオロチ君!」

 フェンリル的にどうなのかなぁ?あと、ヤマタノオロチ君の実力はどんなもんなんだろう?

「始め!」

 リルリルがいきなり威嚇するように咆哮をした。雄叫びというやつか?

 あーあ、ヤマタノオロチ君、結構ビビりだからなぁ。でもなぁ、ヤマタノオロチ君てどうやったら倒せるんだろう?フェンみたいに喉元に噛みつくっていってもヤマタノオロチ君の喉元は8つあるし、リルリルどうするんだ?

「あー、主。我らの試合は引き分けだな。このまま続けても、俺は物理的に攻撃をしていくだけだけど、どれだけかかるかわからん。1年以上かかるやも…。雄叫びを続けることは可能だが。そういう理由だ」

 なるほど、それだとなぁ納得だ。おそらくフェン対ヤマタノオロチ君の試合をしても同じ現象になるのかな?リルリルに聞いた。

「恐らく…。そうなるでしょうね」

 リルリル +1、ヤマタノオロチ君 +1

「第4試合!フェン対俺様火龍!」

 うーん、俺様火龍なら喉元に噛みつくことが可能だ。どうなることやら?

「始め!」

 フェンはまず雄叫びをあげた。ヤマタノオロチ君みたいに硬直してくれたらラッキーみたいな?でもガラスのハート持ちじゃないからなぁ。

 案の定、俺様火龍は雄叫びの咆哮を避けた。避けるとか出来るんだな。そして、俺様火龍はブレスをフェンに向けて吐いた。

「獣というのはだいたい火に弱いと相場が決まっている」

「熱いじゃないか!主、降参だ。こんなのを続けては‘フェンリル焼き’になってしまう」

 なにそれ?料理名?とりあえず、炎は嫌だと。

「それでも誇り高きフェンリルなのかー!」

「うるさいな、外野。明日はじっくり見てやるからな」

 フェンは誇りと命を天秤にかけて、命を取ったのか。懸命だけどね…。俺としても‘フェンリル焼き’を治療するのはちょっと…。

 ここまでのところ

      俺様火龍 +4

      フェン +2

      リルリル +3

      ヤマタノオロチ君 +1

 うーん、今後の戦いだけどフェン対ヤマタノオロチ君は引き分けるだろうなぁ。

 やっぱり注目は俺様火龍とリルリルかぁ。

 リルリルはフェン
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     道場には世界各国から猛者がやってきた。‘ルーフェス’という名前につられて。 ルーフェスは殿下に鍛えられたのも一因だが、昔取った杵柄というのか、体が徐々に剣術を思い出し、連戦連勝で道場破りさんを一蹴してしまった。 道場で剣術を学びたいという、奇特(?)な人間もいるもので、そんな方には店での商品を推薦した。(買わせたとも言う) 道場では魔術は禁止しているというのに、道場破りさんには魔術を使ってでも‘ルーフェス’に勝ちたいという輩がいうようで。 予め道場では魔術が使えないように魔術をかけてあるので、ルーフェス以上の魔術師でないとまず破れないであろう。だから無理。 さらに、店とか庭とかに放し飼いになっているリルリルたち従魔の存在が非常に怖いようだ。知らなかった。『可愛い犬とその他』だと思っていた。世間との価値観の相違。 そんなことをしながら今日もルーフェスはショーバイに精を出すのです。 道場破りさん達にも愛刀は自分で研いだ方がいいよ☆とアドバイス。俺も随分丸くなったよなぁ。嗚呼、年齢を感じてしまうけど、やむを得ない。 アドバイスはするけど、道場破りさんと手合わせする時は木刀なんだよね。 間違って殺しちゃったら嫌だし?いやっ、蘇生魔術はするけどアレは疲れるんだよね。 手合わせ後は必ず体力も回復魔法かけてあげてるし。俺優しー。「主は優しすぎます!」「主は優しさで出来ているんじゃ……」 常備薬?「そこまでしなくてもって時あるよなぁ」「向こうは、主を打ちのめす気で来てるのに、結局回復までしてくれて有難うだよなぁ」 従魔達の意見を総合すると、俺は道場破りさん達にもっときつくあたるべきだということだろうか? うーん、でもなぁ。『この道場に来ると死にそうになる』とか噂が流れるのは不本意だ。 ここはひとつ!俺の従魔さんに働いてもらおうか?俺はその間商人に専念できるし!  そんなことで従魔さんのトーナメントを開催することを決定した。 4匹いるから準決勝と決勝だけだね。 総当たり戦…。でもいっかぁ。 それじゃあ、また殿下に闘技場をお借りしたいというお願いをして来よう。 道場破りさんはヒトである俺に勝つことを想定してるかもしれないけど、俺は従魔より断然強いから、従魔に勝てないとねぇ? しかも剣術のみで勝てたら相当お強いヒトだと思う。……勝てた

  • 伝説の男、無双しながらショーバイする。   第11話 伝説の男、稽古を頼む。

     俺は試合が終わって一大決心をしていた。「あのー、ノワール殿下。俺に剣術の稽古をつけてくれませんか?今回は魔術アリだったので、俺が勝ったのです。剣術のみだったら、どうでしょう?俺が危惧しているのは剣術の衰えです。殿下の剣術は素晴らしい。是非殿下に剣術を指南していただきたいのです!」「うーん、愛刀の礼もあるし。いいよ。私の時間が空いてるときに。ルーフェス殿の従魔たちにも会いたいなぁ」「従魔達にも伝えておきます」「私との時間以外は騎士達の所にいると助かる」 それは……騎士達が嫌がるだろうなぁ。しかし、殿下の命ならば……。俺も木刀のみにしよう。剣術を鍛えたいし。従魔達は一匹ずつだな……。あの地獄絵図が頭から離れない……。 その日のうちに従魔達には俺が殿下に剣術指南を頼んだという話をした。「主なら直ぐに剣術も達人になるだろう」と従魔達にお墨付きをもらった。そ・う・す・る・と?俺は晴れて『魔術騎士』というものになれるのか!!なんだか響きがいいな♪気分が上がる。今まではかなり魔術に頼った生活してたもんなぁ。主に付与魔術。はて?剣術って日々の生活にどう役立てるんだろう?包丁はきれいに研げる。しかし、これは剣術ではないだろう。護衛とか?だとどっかのギルドに登録しなきゃならないのだろうか?まぁ、それは追々だな。今から頭の中で捕らぬ狸の皮算用しなくてもいいだろう。ある程度上達したら、殿下に相談しようかな? 「そうだな。剣術は日々の生活には役に立たないなぁ。騎士なら……しかしそれだって護衛対象や賊がいてこそだし。難問を持ってくるとは、流石だなルーフェス殿」 「いやぁ、『魔術剣士』という響きは今はいいのですが、日々の生活ではどう役に立てましょう?と思いまして。魔術でしたら、付与魔術を用いて生計を立てることができます。しかし、剣術となると、どうでしょう?包丁を上手く研げるようになるでしょうね。それだけでしょうか?」 「うむ、私もその点は思う所がある。今よりもずーっと平和な世の中になった場合、剣術はどうなるのだろうか?と。包丁を研いで生計を立ててもよいが、それだけだろうか?と」 やはり殿下をもってしても悩む問題のようだ。ムズカシイ。 「とりあえず現段階では剣術大会として剣術を残そうと思う。同時に研鑽してもらえればとも思う。私は魔術より剣術派だ」 そうか、剣術

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